発達障害

注意欠陥多動障害に多い症状

発達障害


注意欠陥多動障害は、病気ではありません。
特徴として注意の欠陥や注意力の障害があります。

注意欠陥多動障害に多い症状

○テレビや雑誌などでは,片付けられない症候群などと
いわれるて取り上げられていることがありますね。
注意欠陥多動障害に多い症状としてこの片付けられない
症候群もあげられています。

○その他の症状としては、仕事や作業中に細かいことに
 注意を払うことができないので
 ミスが多くなってしまうでしょう。

それに、話しかけられても聞いていなかったりするので、
「これやっておいて」といわれたことを忘れてしまうこともよくあるはずです。

○忘れ物などが多いのも注意欠陥多動障害の特徴の一つです。

上記のように、注意力が普通の人よりもかなり欠如しているようです。
一般的な注意欠陥多動障害の症状になっています。

○さらに、活動が過剰であることも多いでしょう。

 例として
*じっと同じ場所に座っているのが苦手
*いつも手足のどこかを動かしてソワソワしていたりする
*衝動性があり、急に物を破壊し始めたりする
*自分の順番が来るまで待てずに割り込んでしまう
*質問を最後まで聞いていないにもかかわらず答えてしまう
といった行動も多いです。

幼児期の頃からほとんどの場合には、これらの症状が見られるようです。
しかし、なかなか幼児期には気がつきにくいものです。
成長していくうちに、周囲が他の子と違うことに気がついていくようです。

片付けられない症候群は、片付けられないことが問題ではありません。
片付けようとしていた物を忘れてしまったり、注意力が欠如していることが問題なのです。
自分の子どもが障害と聞くと抵抗があると思いますね。

できるだけ親が早い段階で障害に気がついてあげたいものです。
大きくなってから障害に気がつくと、社会で批判を浴びたりします。
それが原因で、うつ病を発症しまうことにもなりかねません。

親が自分の子供の障害を理解するところからはじまります。
できるだけ適切な治療を受けられるような環境を親御さんが作ってあげましょう。



広汎性発達障害とは何?

発達障害


脳の器質的な異常により生まれつき持った発達障害のことを広汎性発達障害といいます。
広汎性発達障害だと診断されたら育て方に問題があるというわけではありません。
遺伝の要因が高いということです。

また生物学的な異常が要因となっているという説があります。
染色体異常等ですね。
広汎性発達障害の症状の現れ方というものがあります。

次の三点に注目してみましょう。

①会話をしようと思っても言葉を上手く使えません
 ただオウム返しをしてしまいます。
 上手にコミュニケーションをとることができなくて会話が成立しません。

②行動や興味に特徴的なこだわりをみせます
 幼児期の早い段階からこの症状は、現れることが多いです。
 年齢と共にその行動や興味は変化していくようです。

 例えば、感覚過敏で何かの雑音に敏感に反応してしまいます。
 周りの人からは,どうでもいいようなことにやたらとこだわってしまう
 等の症状が出ている。

③会話をする時などに視線が合わない
 その場にふさわしい行動をどのようにとったら良いのか判断することができない。
 それが原因で友達を作れない。
 感情を上手く伝えることができなかったりします。

上記で述べたような症状が全てあてはまるような場合がありますね。
そのときには、自閉症と呼ばれることもあります。
発達障害の一つとして自閉症も分類されています。




発達障害だと診断されても、人によって症状が違う

発達障害


子供が成長し、発達していく過程の初期段階で、発達障害が見られます。
何らかの原因によって脳に障害を起こして、
成長していく過程で発達する社会性や言語や運動などに障害がみられます。

一言で発達障害といっても、その症状は様々で範囲も広いです。
発達障害の一つとして自閉症やてんかんなども含まれます。
同じ発達障害だと診断されても、人によって症状が違ってきます。

その子の置かれている環境や障害がみられるようになった年齢によっても
症状が異なってくるようです。
乳幼児期の頃には,発達障害と判断するのは難しいです。

周りの子とうちの子はちょっと違うかもしれないと分かってくるのが,
大体5~6才くらいでしょうね。

例えば、
授業中にどうしてもじっと座っていられない、
周りの子達が当たり前のようにできている計算が
できないということがあります。


このように、知能的な遅れがないにもかかわらず、何かを読んだり書いたり、
計算する機能に障害がみられることを学習障害といいます。
学校に通い始めると、お友達とコミュニケーションをとる機会が

必然的に増えていきますね。
学校生活の中で上手くコミュニケーションをとることができなかったり、上
手く会話ができないことも多くでてきます。

注意欠陥多動性障害というのは,
脳の機能に障害があることが原因で行動に
問題が発生してしまうようです。

その他にも、音や映像などに過敏に反応するなどという症状もみられます。
自分の好きなことをみつけると、集中力を発揮することも多くあります。
それは,大人もびっくりしてしまうぐらいですね。

発達障害はその症状も様々です。
現れる症状によっては、社会で適応していくが厳しいこともあるでしょう。
なるべく早期段階で治療を行ないたいものです。

また、症状に対応した適切な支援を受けたりすることも必要ですね。



発達障害の原因としては,遺伝的な要素のほかに環境的な要素がある?

発達障害


発達障害の原因は、何でしょうか。
残念ながらこれだという特定されたものがないようです。
親御さんが心配されている自分の乳幼児期の育て方やしつけが

発達障害の原因になることはないということです。
ある発表があります。
それによると発達障害の一種である自閉症の兄弟間での
発病率が2%だといいます。

さらに、一卵性の双子の場合、片方が自閉症でもう一人も自閉症である確率が
60~90%という非常に高い割合であるといいます。
この発表からも分かるように、

発達障害は,遺伝的な要素が高いのではないかと考えられています。
発達障害の原因としては,遺伝的な要素のほかに環境的な要素が
あるのではないかと考えられています。

昔の食生活と現代の食生活を比べてみると、
著しく環境が変化していますね。
食生活もかなり変化しています。

現段階では、あくまでも推測にすぎませんが、
有害物質が発達障害を引き起こす原因になっているという説もあるようです。
食生活の中で有害物質を知らないうちに摂取する機会が多くなっているからでしょうか。

水銀、アルミニウム、ベリリウム、ヒ素、カドミウムなどが有害物質としてあげられています。
これらの有害物質は、知らないうちに体内に蓄積されていきます。
そして脳の情報伝達や脳神経の生成などに障害をもたらしているということなんです。

それが原因で、発達障害が発症するという説なんですね。


現代では,誰でも有害物質を体内に蓄積しています。
全く有害物質を体内に入れないことは不可能な状態です。

でも、現代社会に生きている子供達の中には、この有害物質をある一定量以上蓄積してしまうと、体外に排出できない子供もいるようです。
そして、それが発達障害を増加させている原因だと考えられています。

この説が正しいのかどうか,今後の研究に期待したいと思います。




発達障害による症状

発達障害


発達障害の症状というものがあります。
人によって発達障害の症状は個人差が大きいですね。
その代表的なものとして以下に挙げます。

○言葉が遅い
○順番が守れない
○すぐにキレて、暴力をふるう
○会話が成立しない
○他の人の邪魔をしてしまう

○首がいつまでもすわらない
○人が話し終わるのを待ちきれず、さえぎって話し始める
○極端な偏食や服装などへの執着に近いこだわり
○人の表情が読み取れず、思ったことをそのまま口に出してしまう
○不器用で運動が苦手

○一人遊びが好きで、他の人とのコミュニケーションがとれない
○ごっこ遊びができない
○オウム返しが多い
○何かに集中すると声をかけても気がつかないほど没頭する
○読み書き、計算、推論などができない
○集中力が続かない
○常に体を動かしていて、じっとしていられない
等です。

もし、医師の診断を受けて具体的な診断名をつけられたとします。
しかし、自分には(もしくは、自分の子供には)その診断名に
特徴的な症状はあまりないと思う場合がありますよね。

その時には他の医師の診断を受けてみましょう。
発達障害は、個人差がとても大きいものです。
ですから診断名を特定することが難しいようです。

そもそも、専門医でないと発達障害なのかの判断も難しいでしょう。
診察を受けた時期に一番特徴的だった症状に当てはめて、
診断名がつけられることもあります。

発達障害による症状が出ていても、その程度が軽い場合がありますね。
周囲には、「付き合いにくい子」「ちょっと変わった子」と思われてしまうこともあります。
本人の生きにくさや孤立感、苦悩などは理解されないままになってしまいます。

そのまま大人になってしまうこともあるでしょうね。
あるいは、周囲の無理解によって傷つけられてしまう子もいるでしょう。
うつなどの二次症状が起こり、その二次症状で診断されてしまうこともあるということです。



発達障害の診断基準

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発達障害の診断については、どのように行っているのでしょうか。
今のところ、まだまだ発達障害の診断基準があいまいなような気がします。
同じ児童生徒に対しても診断する医師や診断した時期によって、

違う診断名がつけられることがあるのです。
それだけ発達障害を診断するというのは難しいのでしょうね。
あるいは、親御さんが育てにくさを感じていても、

はっきりとした診断名がつかないこともあります。
具体的な診断名がわかれば、発達障害だということがはっきりして、
学校や周囲の人に伝えることもできますね。

発達障害かどうかもわからない状況では、
ただの問題児と思われて対応されてしまいます。
発達障害の専門医なら、より正確な診断ができることもあります。

療育のための施設に通うことは、はっきりとした診断名がわからなくてもできると思います。
近くの施設に相談してみましょう。
療育のための施設には、

○病院の付属施設
○民間の施設
○地域の通所施設
○NPO法人が運営している療育施設
などがあります。

その療育施設によって、療育の内容にも違いがあります。
自分の子供が発達障害だと診断された場合、大抵の親はショックを受けてしまいます。
あるいは絶望的な気持ちになったりしますね。

診断名がはっきりしたことで、自分の育て方のせいではないと安心することができます。
そのことで今後の対策が立てやすくなったと感じる人もいます。
それでも全てを受け入れられるには、時間がかかります。

つい他の子と比べて落ち込んでしまったりするのは、当山だと思います。
自分の子の将来を悲観してしまうこともあるでしょうね。
そう言うときには、一人で悩むことは良いことではありません。

同じ発達障害の子供を持つ親が書いた本やブログを読んでみましょう。
発達障害の子供を持つ親の会などがありますので、
そこでの会合や勉強会に参加してみるこをおすすめします。

 


発達障害者支援法

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発達障害者支援法が平成17年4月1日に施行されました。
その法律の定義によると発達障害とは、
「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、

学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって
その症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」とあります。
発達障害は、先天的要因がほとんどになります。

後天的な場合も疾患や外傷の後遺症が要因のために起こります。
ですから両親の育て方や愛情不足が要因になるということはありません。
発達障害とは、米国精神医学会の「精神障害の診断と統計の手引き」によると、

・運動能カ障害→発達性協応運動障害
・広汎性発達障害→自閉性障害、レット障害、小児期崩壊性障害、アスペルガー症候群
・学習障害(LD)→読字障害、算数障害、書字表出障害、特定不能の学習障害

・コミュニケーション障害→表出性言語障害、受容一表出混合性言語障害、
 音韻障害、吃音症、特定不能のコミュニケーション障害
・注意欠陥多動性障害→混合型(不注意型と多動衝動型の混合)、
 不注意優勢型、多動性一衝動性優勢型、特定不能の注意欠陥多動性障害
・精神発達遅滞(知的障害、知能障害ともいう)
となります。

社会に上手く適応できない子供も少なくありません。
成長するにつれて、発達障害を持つ子供は、
他の精神疾患や身体的合併症を発症することもあります。

発達障害を「障害」ではなく、「子供の個性」と捉えていく考えもあります。
また発達障害を持った子供の社会的自立を支援している団体も存在しますね。



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